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■箱館山
旧幕府軍にとっての軍事拠点のひとつであった天然の要塞。
麓には、弁天岬台場があり、箱館湾の防衛拠点でした。遊山赫乃丈一座が野外舞台を建てたのは、この山の中腹です。
第25話の、秋月と神無の壮絶なる一騎打ちが、この山林で行われました。
現在この山の中腹には、箱館戦争で亡くなった旧幕府軍兵士のための「碧血碑」が建てられています。
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■弁天岬台場(函館市弁天町)
列強諸国の植民地化を恐れた幕府が、防衛の要として作った砲台場。箱館山の麓にあります。
箱館戦争においては、新選組隊士・相馬主計らが立て篭もりました。
現在この場所は、造船所のドッグになっています。

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■一本木関門(函館市若松町)
当時、箱館市街への入口には関所が設けられていました。
箱館戦争末期、弁天岬台場にて孤立した新選組を救うために、土方歳三は救援に向かう際この地を駆け抜けますが、一発の銃弾によってこの場所で息絶えたと伝えられています。
現在、この場所には「土方歳三最期の地碑」が建てられ、今も献花が絶えることはありません。

(※写真は、函館市商工観光部観光振興室の許可をいただいて撮影しております) |
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■箱館病院(函館市弥生町)
箱館病院の前進は、万延元年(1860)に建てられた箱館医学所でした。
箱館戦争の際、旧幕府軍とともに箱館入りした高松凌雲は、この病院の頭取(院長)となり、フランス留学により身につけた西洋近代医学と博愛精神のもと、敵味方の区別なく治療にあたりました。
現在弥生町に残る、函館病院の跡地は箱館戦争後に移転した場所です。
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■再現された箱館の街
様々な取材を経て第19話以降の舞台となった幕末の箱館の街が再現されたのでした。
今でも、毎年五月には「箱館五稜郭祭」が催され、箱館戦争当時の軍装を身にまとい、隊士に扮したパレードなども行われています。もしも観光で訪れる機会がありましたら、最果ての地に辿りつき、ここに新政府を築こうと奮戦した旧幕府軍の思いや、蒼鉄の新国家構想、そして覇者の首と永遠の刺客との最後の決戦の舞台となったこの場所を、是非見てまわっていただけたら幸いです。

(文/設定制作 関口敦彦)
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